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 いよいよ運命の朝を迎えた。
 満身創痍とは、このことか。

 マスコミは、「首相、18時に増税決断を発表」と報じている。
 どこで誰から聞いたのだろうか。

 ためしにNHKの番組表を眺めたら、18時は通常のニュース。
 自分の報道に自信があるなら、特番を組めばよい。
 そうでないなら、断定的な口調をすべきではない。
 これは、人の命に関わる問題なのだから。

 今回、誰が本物で誰が偽者か、よくわかった。
 多くの市井の人々声を上げた。
 保守や愛国を商売にしていた人たちは逃げた。

 親身になって心配してくれる人もいた。
「そんなに敵をつくったらダメ」
「そんなことしたら、これから足を引っ張られる」
「次の事、考えなさい」と。

 では、「これから」とか「次」がない人はどうなるのか。

 15年、20年も苦しい生活に耐えてきた人たちから、
 やっと訪れた希望を奪おうとしている。

 私と同い年だと、20歳から40歳まで耐えてきた人が多い。
 そして60歳まで耐え続けなければならないのか。

 はっきりいって、こんなことしない方が利口に決まっている。
 私より戦わねばならないはずの人は、はるかに多かった。
 誰かさんたちのように、高みの見物を決め込んでいれば、どれほど楽だったか。

 しかし、私には戦わなければならない理由があった。
 すべてを奪われようとしている人たちのために。

 今日の夕方、どうなるか。
 これでダメなら、仕方がない。