家族は大切だ。などと憲法典に書き込もうとしている馬鹿がいる。
自民党案と産経案が揃いも揃って。
自民党案第二十四条
一項 家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として、尊重される。家族は、
互いに助け合わなければならない。
二項 婚姻は、両性の合意に基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有するこ
とを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
三項 家族、扶養、後見、婚姻及び離婚、財産権、相続並びに親族に関する
その他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に
立脚して、制定されなければならない。
産経案二十三条
一項 家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として尊重され、国及び社会の
保護を受ける。
二項 家族は、互いに扶助し、健全な家庭を築くよう努めなければならな
い。
三項 婚姻は、両性の合意に基づく。夫婦は、同等の権利を有し、相互に協
力しなければならない。
などとタワケた案を提示している。
ちなみに、これは占領軍の二十三歳のド素人の通訳の姉ちゃんが考え出したが、あまりにもバカバカしいので日本側が抵抗して抹殺した条文。
ゴードン姉ちゃん案
家庭は、人類社会の基礎であり、その伝統はよきにつけ悪しきにつけ、国全体に浸透する。
それ故、婚姻と家庭とは法の保護を受ける。婚姻と家庭とは、両性が法律的にも社会的にも平等であることは当然である。
このような考えに基礎をおき、親の強制ではなく相互の合意にもとづき、かつ男性の支配ではなく両性の協力にもとづくべきことをここに定める。
これらの原理に反する法律は廃止され、それにかわって配偶者の選択、財産権、相続、住居の選択、離婚並びに婚姻及び家庭に関するその他の事項を、個人の尊厳と両性の本質的平等の見地に立って定める法律が制定されるべきである。
以上のセンチメンタルな少女が書いた共産主義の作文を、佐藤達夫法制局長官が直したのが以下。参考までに。
現行憲法二十四条
第一項 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有
することを基本として、相互の協力により、維持されなければな
らない。
第二項 配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び
家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両
性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。
産経新聞なんかは、
「なぜ占領軍が立派な条文を持ってきたのに、日本側の佐藤長官が拒否したのだ」
などと散々、批判してたからな。
完全に確信犯じゃないか。
産経にも立派な記者がいるけど、なんで社をあげてこんなバカなことをしたのか。