以下、3月16日に出す本の急所です。
「軍事費を削って福祉に回そう!」
これを耳障りが良いと感じた人は、財政学の知識が無いか、日本を滅ぼしたい人のどちらかだです。
なぜか。
軍事と福祉は無限大の金食い虫だからです。
というのは、「これで十分」がこの二つにはありえないのですね。
世界征服や不老不死なんて不可能ですし。
ではどこまでやれば十分?というのが無いです。
だから、どこかで歯止めをかけなければいけないのです。
戦前
準戦時体制
これでもかと大陸での緊張を煽る。ついでにアメリカとの緊張も煽る。
なぜかソ連の脅威は見て見ぬフリ。
⇒プロセス1 軍事予算膨張。
⇒プロセス2 国債発行、日銀直接引き受け、増刷。
⇒プロセス3 増税不可避に追い詰める。
⇒プロセス4 国民生活を困窮させるまで財政支出拡大。 ⇒プロセス1が可能に。
そこへ支那事変勃発。戦時体制。
⇒プロセス1、2、3、4を永遠に繰り返す。
戦後
福祉元年!(さていつでしょう?)
インフレ時にインフレ政策!
⇒プロセス1 社会保障予算膨張。
⇒プロセス2 国債発行、日銀直接引き受け、増刷。
⇒プロセス3 増税不可避に追い詰める。
⇒プロセス4 国民生活を困窮させるまで財政支出拡大。
さらにデフレ時に。
⇒プロセス1 社会保障予算膨張。
⇒プロセス2 増刷をしないで赤字国債だけ拡大。
⇒プロセス3 増税不可避の気分に追い詰める。(一回だけ成功)
⇒プロセス4 国民生活を困窮させるまで財政支出拡大。というか、切れない。
泣きたくなるくらい、日本人は歴史に学ばない民族です。
だから、財政学の知識があって、「軍事費を削って福祉に回そう!」という人は、
「日本を滅ぼしたい人」になる訳です。
実際、大日本帝国は滅ぼされている訳ですし。
最近、「消費税を30%にないと社会保障を維持できない」という説が流れてますが、
そらあ、今の社会保障に歯止めをかけないとそうなるでしょう。
このまま行くと、「増税して社会保障をきる」という意味不明なことになりますが。
認識することはただ一つ。
デフレ下の増税は日本を滅ぼす。
解決策はただ一つ。
お札を刷って流す!