ハタ迷惑な土地

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 色々な所で「日中歴史論争」に関わっています。結構、最初に考えていたのより大きな仕事になってきていて、テンヤワンヤです。
 まず、現代日中関係を考える前提を二つ。

 中国共産党の劣化。
 間違ったサインを送る。
例一)「せっかく小沢を手なづけたのに何でこうなるんだ?」
例二)「仙谷につぎ込んだ金をどう回収すればいいんだぁ?」

 日本の政治家の劣化。
 サインの概念が無くなる。
例一)スパイのクセに、公の場で雇い主に敬語を使う。
   「漁船の船長はお帰りになりました」
例二)日本海を友愛の海に。なんなら「東海」と改称しましょう!(本気)

 さて、世の中にはジャイアニズムという言葉があるらしいです。
「のび太のクセに生意気だぞ!」と、やりたい放題やることだそうです。
 しかし、ジャイアンはのび太がのび太であることを否定しないです。
 ところが、世界で二番目に迷惑な土地であるバルカン半島では?

一、ギリシャ、マケドニアがマケドニアを名乗ることを、国連で否定させる。
二、セルビア人のマケドニア同化政策。
  「お前達はセルビア人だ!それがイヤなら南セルビア人だ!」
三、今は真人間のフリをしているブルガリアも
 「やあやあ、君達は栄えある“大”ブルガリア帝国の一員となれてうれしいだろう?」
四、アルバニア(in 2001)
  自然と属国にできる状態のマケドニアに対して、軍事侵略!
  しかも、兵隊は山賊!!あやうく首都スコピエを攻略しそうになった。。。

 で、
五、当のマケドニアは?
 「大マケドニア主義」を唱えて、周辺諸国の併合を今も虎視眈々と狙う。
 ただし、なぜか日本国憲法九条の平和主義を信奉勢力まで登場し、「まじめに国防努力しろ!!!」と日本人にまで怒られる。

 事実を並べただけで意味不明に頭痛が。。。
 こういう歴史を考えると、「相手が嫌がる呼び名だから支那は良くない」とか言い出す日本人って、なんと甘い民族なのか。
 などと偉そうに講釈をたれているかのような私も不勉強なことがありまして。

 支那=シナ
 中国=チャンコロ

だと知りませんでした。

 我が外務省はご丁寧に「支那と呼んではいけません」という何の法的効力の無い通達を昭和六年と二十一年に二度も出しているのですが、これからは「支那は差別語だから良くないんだ」とか言い出すアホには「ではチャンコロと呼ばせていただきます」とお答えするようにします。
ちなみに、こういうアホなことを言い出すのは決まって日本人です。中国人でこんなアホなことを私に言ってきた人はおりません。まあ、私の場合はどこの国の方でも「わがくに」「おくに」「両国」で会話しますので問題が起りませんし、学術論文では「支那」「中国」は峻別しています。

 ちなみに蒋介石政権は、「中国」どころか「支那」ですら無かったのでさらに話がややこしい。今している仕事の一つが、「お前達は中国どころか、支那ですらない!」です。

 昔の日本軍は誰と戦っていたのだろうか。
 そして今の日本人の敵は誰なのだろうか。

 しかし、ユーラシア大陸極東部って、世界一ハタ迷惑な土地ですね。

 ちょっと大きな仕事を抱えた合間の、小さな悩みでした。