デフレ期の消費増税は日本経済のみならず、日本を破壊する。もう何年同じことを言い続けただろうか。私は一貫しているが、世間では変節をしない人を探す方が難しい。
今週の『SPA!』に、「これまで安倍内閣に消極的支持を続けてきたが、本当に増税をやるなら積極的不支持に回る。他よりマシという理屈は成り立たない」と書いた。
良識ある日本人が見定めるべき敵は三つ。
一、増税派
・財務省内増税原理主義者。
・財務省に怯えている者。
・何も考えていない者。
安倍首相は来年の増税を閣議決定したので、いまのままだと、ここに分類される。
二、「それでも安倍首相を信じよ」と吠える者たち
・安倍御用を自任して恥じない保守系雑誌。
雑誌というより紙の束。
・自分の言論を翻すのが仕事のような輩。
三、口では増税反対の条件闘争の連中
・軽減税率の拡大を(=税金負けて)
・財政出動を(=利権ください)
と口では言うけれども、最終的には増税に反対しない人たち。
こういう連中が何を言おうが、利権目当ての作文。
海の向こうから高笑いが聞こえてくる。。。
これはカリスマが正しい!
自分も、増税が決定するのなら、安倍さんはもういいと思います。政治家は結果が全てですから。経済二の次で、国体護持なんかできると思ってほしくありません。駄目なものは駄目、それだけです。
とは言え倉山先生、来年の参院選でどういう投票行動を採ればいいのか困っています。
安倍自民が腹が立つからといって棄権すれば、左派政党が議席を増やすでしょうし。そうやってお灸をすえたら良いのでしょうか。
何か指針を示してくだされば幸いです。
麻生「今はデフレじゃないから増税できる」
では現実的に誰を推すのでしょうか?当たり前ですけど「総理大臣ナシ」というわけにはいかないので。
必要な改革はあると思ってるんで僕は進次郎全否定ではないですけど、消費税増税は止めてくれそうもない。
優先順位で消費税以上があるとしたら「金融緩和レジーム」ですけど、石破なんてそれすら理解できてないようだ。
一応枝野は、今だけは緩和継続や増税延期を言ってますね。過去の彼の発言、また周囲や立憲支援者が金融を理解してると全然思えないのが極めて不安ですけど。
倉山さんはハッタリでなく本気で、もし今選挙があったら安倍自民より立憲枝野(もしくは他に誰?)に入れると言うならこのエントリも意味があります。そうでなければただ威勢がいいだけの作文です。
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保守言論人は「財政再建なんて必要ない!」という単純な論法しか言ってこなかったことにも大きな失敗があると思いますね。どうしても財政が不安だという人がいるなら「再建したければ増税でなく社会保障改革にしろ!」ということも言う二段構えにすべきだった。戦略はバカの一つ覚えじゃダメなのに。
でもそもそも保守言論人は勉強不足すぎて、社会保障政策の具体論に突っ込んで論じられる人なんていない。「左派はマクロ経済を分かってなーいww」とバカにするばかりで、自分たちの勉強不足に気づかない。年金や医療費をどう削るのか、セーフティネットでBIなどは取り入れないのかetc、保守で誰が語ってくれてる?ベジタブル土居(財政学)とかバカにしてる場合じゃなかった。悲しいね。
閣議決定したので、いまのままだと、ここに分類される。
「いまのままだと」です。
倉山先生も冒頭で仰るように
消費増税なんてものは
やってしまったら終わりです。
そもそも閣議決定してしまった時点で
インフレ期待は無くなります。
現状、安倍政権を
成り立たせているのが経済である以上、
増税によって自身の生命線を
断つのも同然です。
だからこそ誰を推すかでは無く、
何をするかが重要であって、
最も恐ろしいのは
2013年10月前のように
二、三の勢力が一に同調する事です。
野党だろうが
自民党内の対抗だろうが、
増税反対の旗を掲げれば、
安倍政権とて一の立場から
翻る事が考えられます。
安倍政権が陥落するとは
考えにくいからこそ周りが同調し、
増税を押し切ってしまう事が
最も怖いのです。
これは一度起こったシナリオでもあり、
のちに回避したシナリオでもあります。
誰を推すかでは無く何をするか、
増税に同調する空気こそが
最も恐ろしいのです。
まずは石破総裁候補と同じ政策だが石破だけは推せない財務大臣の処遇をどうするか、じゃないでしょうか?
総裁選後、経済財政諮問会議で、成長率>金利論争に決着できるかもポイント。
詳しく知りたい方は、清水真人氏の書籍と『財務省の近現代史』を併せて読む事をお勧めします。
現事務次官は不良債権処理担当の経験もあります。
神か悪魔か。
シゲーリン。