財務省は増税反対の拠点だ!

LINEで送る
Pocket

 さて、民主党代表選挙、混沌としてきましたねえ。

 前原前外相出馬で、菅・野田・前原の三派連合が崩壊。
 とはいうものの、両方で一位・二位とかにならない限り、決選投票では組むのですが。

 小沢派に頼らず輿石派を頼みとする野田陣営。
 小沢派との連携を模索する前原陣営。
 反前原派と前原支持派で分裂含みの小沢陣営。

 馬淵さんに頑張ってほしいのですが、決選で二位以内に入らないとどうにもならない。
 というか、まず推薦人を確保できたのかしらん。

 それはそうと、表題に関して備忘録代わりに。
その一 天下のクオリティーペーパー、夕刊フジ(8月23日付)
須田慎一郎さんが「金融コンフィデンシャル」という連載をしてて、その2435回目。
 
「景気低迷が続く中での増税は、さらなる景気悪化を招くことになる。結果、税収増をはかることはできない。
そんなことは、財政を知る者にとってはイロハのイだ。」(財務省の有力OB)
 とはいえその野田財務相を全力で支えているのは、「財務省事務方(財務官僚)であることは間違いない」(前述の有力OB)
というのだ。

↑財務省有力OBって誰だ?実は、心当たりがありすぎてわからん。

その二 灯台下暗し。資料整理中に出てきた。
長谷川幸洋『官僚との死闘七〇〇日』77〜79頁
 今や財務省出入り禁止状態の長谷川さんが増税論者として取材していた頃のこと。
 主税局OBの幹部に増税の檄を飛ばしに言ったら説教された話。
「主計局があれだけ頑張っているんだから、あんたたちはもっと頑張りなさい」まで言ったとか。以下本文は長すぎるので要約。

「あなた、わかっていませんねえ。主計局は歳出削減より増税。主税局は増税の前に歳出削減」
「主計局は政治家に威張りたいから財布をいっぱいにしたいけど、頭を下げるのは主税局だ」

 まあ、消費税導入で汗をかいた人は、竹下さんに次官にしてもらってるというのは知っておかないと、一方的な主計局批判になるけど。

 ということで、今日の一言。

財務省は反増税の拠点だ!

「財務省は増税反対の拠点だ!」への0件のフィードバック

  1. 倉山さん
    こんばんは。藤沢です。
    興味深く拝見致しました。

    この話を聞いて思ったのですが、主計局と主税局で省を分けるというのはどうでしょうか?その方が分かり易くて良い様にも思うのですが…。

    何れにしても、この部分を政治家と国民の手にする事が、最初であり殆ど全てなのだと、最近特に思います。出来るでしょうか?少なくとも私はそうありたい!最低限、それが出来る政治家を応援したい。そう思っています。

    また色々と教えて下さい。それではまた。

    参考資料:
    2009年8月5日『「陛下の野党」とは』
    (陛下の野党は倉山さん理論の柱になる箇所と思われます。砦初期の、要点が詰まった項で、個人的にも好きな回ですので、紹介致します)

  2. 財務省のあり方について、財政と金融の分離という議論がありますが、砦的にこの議論はどう考えればいいのでしょうか。

  3. tomkura様
    部分的にですか、全体的にですか?

    藤沢様 仙台様
    財金再統合、もちろん日銀の独立性?何それ?李登輝さんは、「日銀など内閣の一部局にしてしまえ」とおっしゃってます。私は財務省の一部局で良いと思います。今の国税庁みたいにしては?
    その上で、主計省と主税省ってどうなのだろう。
    首相・主計相・主税相・財務相・経財相で「経済五相会議」。

    もう一つの案は、英国みたいに、大蔵省を内閣そのものにしてしまう。
    首相=第一大蔵大臣。
    如何?

  4. 倉山さん

    こんばんは。藤沢です。
    先の方の案、良いですね。それ賛成します。
    よりスッキリしていると思います。

    このままだと大臣の数が多すぎるので、少し減らした方が良さそうです。どこが良いでしょうか?
    1.外務省
    2.文科省
    3.厚労省
    4.経産省
    5.・・・皆様、好きなものをどうぞ。

    有難うございました。それではまた。

  5. 倉山先生
    イギリス式の方法は思いついたことはあったのですが、主計相・主税相という発想は思いつきませんでした。考えてみたいと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA