小沢一郎の不敬かつ差別発言

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 どっちが最悪よりマシか、という民主党代表選挙がようやく終わりかけ。(ため息)

 意外な人がチャンネル桜を見ていたり、
意外と普通の人が以下の事件を知らなかったり。

 森喜朗総理の「日本は神の国だ」発言を当時のマスコミは散々叩いたくせに、あんまり報道されていないのか国民が忘れているのか、小沢一郎という方の知性をはかるのにこれほど適した発言はないかと。

 小沢一郎、韓国で売国公演〔講演?〕
http://www.youtube.com/watch?v=xOhxYH9Uyuc

 曰く、
桓武天皇の生母は朝鮮人なので、日本の皇室の祖先は朝鮮人らしい。
仁徳天皇陵を発掘すれば一発でわかるそうです。
あ、あのう。。。
とりあえずウィキ先生でもどうぞ。「高野新笠」の項目です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%87%8E%E6%96%B0%E7%AC%A0

 小沢流の「桓武天皇の生母は朝鮮人だ」を言い換えると、

在日七世

ですね。桓武天皇は在日八世とでも言いたいのでしょうか。
あえて小沢氏の言っていることを差別的な表現に翻訳しました。

 通説を事実だとすれば六代前に帰化しています。
帰化した人を元の国籍で呼ぶのを差別とは言わないのか?

 例えば、東条英機内閣の東郷茂徳外務大臣の先祖は、朝鮮出兵の時に日本に来て帰化した、確か在日十五世(※)だとか。茂徳の奥さんは帰化したけど元はドイツ人なので、娘婿の東郷文彦外務次官はドイツ人の子孫で文彦氏の子息の和彦氏は在日ドイツ人三世になりますね。

 小沢氏は「陛下も、桓武天皇の生母が朝鮮系であるとお認めになっている」とそれこそ錦の御旗のように引用します。
しかし、「日系アメリカ人」のような「〜系」という表現と、あいつは「〜人だ」は違います。

 これは在日韓国人から日本国籍を取得した格闘家の前田日明氏が述べておられますが、
日本国籍取得しても「在日十五世」とか永久に言われなければならないのか、そういう差別をする気か?という話になります。至極もっともだと思われます。

 桓武天皇の生母は民族的に朝鮮人とは言えませんし、完全に日本国民です。
女系で朝鮮(百済王)の武寧王にたどりついても、そんなことはどうでも良いです。
だから何?という話であって。
日本の皇室は、男性の皇室入りは厳しく阻んでいますが、女性に関してはその限りではありません。
恐れ多くも、現在の皇后陛下をはじめ歴代陛下はほとんどが民間人です。
なぜ女性は民間人でも「殿下」そして「陛下」になれるのか。出産をできるからです。男性には絶対にできません。
その他、育児など女性特有の役割があって、男女分業の世界です。
これでわかる人にはわかるのですが、わからずに「男女差別だ!」とか言われても困るので付け加えると、
宮中には女性にできて男性にはできないこと、女性にできるけどどうしてもという場合でなければやめた方がよいこと、もあります。

 桓武天皇の生母が誰であろうとどうでも良い訳です。
当時の世界標準だと、母親の身分の方が重要ですが、単に平安初期の皇室で旧百済人差別が無かった、ただそれだけです。

 では、民間人男性を皇室に入れてやりたい放題をさせない、母親の出自で差別をしないを可能にする原理とは何でしょう?

男系継承です!

 それでも男系継承を破壊したい?
女系容認(含・双系)は単なる国体破壊派です。

 明日以降、菅首相叩きを始めるか、小沢一郎叩きを継続するか、それが問題だ。

※数字は正確にはごめんなさい。

「小沢一郎の不敬かつ差別発言」への0件のフィードバック

  1. 「神の国」発言と「朝鮮人先祖」発言の違い
    *森喜朗は、首相になって以降メディアを軽んじ、デスクも現場も報道幹部も全て離反していたので
    全ての発言・行動が攻撃対象になった。
    (首相自身が好きな記者と嫌いな記者をあからさまに分けていたが、好きな記者はごくごく一部だった)
    *小沢氏は、記者は普段から大切にしており、番記者との折り合いの中で、発言していい場所とそうでない場所を意識していた。
    一方愕然とすることにデスクは、小沢発言自体を「その通り」と思っており、何が問題かわかっていない、というか応援している。

    結論、メディアのデスクがしっかりしていないので、発言の価値判断が狂ってしまっている。

    しかし、公明党は小沢を勝たせたいのでしょうね、堂々と与党に戻れますから。

  2. かしわもちさん 倉山さん
    いつもお世話になります。藤沢です。
    突然で申し訳ありませんが、可能でしたら教えてください。

    総理大臣の所謂、「ぶらさがり取材」が始まったのは小泉総理からだと思うのですが、これは小泉総理側から出た報道への配慮のような意味が発端だったのでしょうか?
    それとも報道側から出た、談合とまでは申しませんがそれに近い一種のシステムのようなものなのでしょうか?テレビで質問の様子を見る限り、どう見ても各局持ち回りでやっていると思うのですが。

    それにしても、ああいう質問の場にベテランもいて欲しいですよね。若い人もいいのですが、示し合わせた様にみんなそうですよね。おそらく実際に示し合わせているのでしょう。何となく残念です。

    以前より何となく疑問に思っておりまして、お二方でしたらこのあたりの経緯も、もしかしたらご存知かと思いまして、質問させて頂きました。
    すみません。宜しくお願いします。それではまた、失礼します。

  3. 藤沢様

    「ぶらさがり」は、本来、取材対象者が徒歩などで移動する間の短い時間に、一言二言質問をする番記者の取材手法で
    一般的な議員・官僚へのぶらさがりは日常茶飯事です。
    しかし、森氏までの首相に関しては、そのセキュリティの関係から
    4人いるSPと1人か2人いる秘書官の間に入れる記者はわずか1名のみで
    だいたい共同通信社が、質問内容を番記者の間で吟味して代表質問し
    質問後に、15人はいるであろう各社の番記者で集まってメモあわせをして、
    応答を合わせると言うことをしています。
    ちなみに首相へは右側から入らないと、SPが腕で思いっきり排除します。
    (SPさんの性格にもよりますが、基本的にはSPさんは体育会系のさわやかな人が多いです)
    各社同じ内容になるのは談合だといわれても、1人しか聞くことができない以上
    このメモあわせはどうしても必要です。
    首相によっては、ぼそぼそと答える人がいて、きっとこういったのだろうと思って記事にすると
    あわてて秘書官が訂正ということも良くありました。
    ときどきあったテレビインタビューは、首相側が記者会の要請に応じるときに行われるもので、不定期でした。
    印象深いのは、小渕首相が倒れる直前のインタビューですね。自民・自由の連立がご破算になったときのものです。

    ところで、なぜ小泉首相時代から、「ぶらさがり」が定期インタビューになったのか。
    *森首相までのぶらさがりで、首相の言葉が間接的なものだったため、誤解が広がり支持率を落としたので、それを防ぎたかった。
    *政権の成り立ちそのものがメディアを利用して国民に直接訴える手法だったので、それを継続した。
    *首相へのぶらさがりは、セキュリティ上危険な上、記者の質問への対応が短く難しかったから。
    *前々からあいまいになりがちなぶらさがり取材より、定期的な記者懇談を、記者会も求めていたため。
    などなどさまざまな理由がありますが、飯島秘書官がその調整をしたのではないでしょうか。

    しかし、これは記者会と官邸側で合意したものですが、別に首相が変わればやり方を変えても問題ありません。
    それでも変わらなかったのは、双方にメリットがあったからです。
    とはいえ、今年6月にはリスクを感じた菅首相がこのやり方をやめましたが
    その分、菅首相の声が一切国民に伝わらず、逆効果になってしまいました。

    なお、このインタビューの質問者は、番記者の間の持ち回りですが、
    質問内容は事前に練られて、骨子は秘書官には知らされています。
    ベテランは、カメラのないところでオフレコ取材し、もっとディープな話を聞くのが仕事です。
    表に出る情報と、オフレコを組み合わせてはじめて立体的な記事になります。
    ベテランが首相インタビューしても必ずしもいい質問になるとも思えませんが?
    それよりは女子キャスターでも毎回入れたほうが、いい言葉を引き出すんじゃないですか?

    さて、総理番は、ぜひベテラン記者がやるべきですか・・・果たして体力が持ちますかね。
    首相官邸で朝から晩まで、誰が出入りするかずっと見張り、密着マークをするので、基本的には若手記者の登竜門です。
    中堅記者は、官房長官や党三役などの取材をし、
    ベテランは、ずっと座って原稿書きです。
    分かりやすく言えば、取材対象者が偉くなればなるほど、若い記者が取材することになります。
    森首相が、こんな若い記者には分かるまいという趣旨の発言をしていましたが
    幹事長番記者と総理番では、その平均年齢差は5歳は違うでしょうね。
    そういう意味で彼の気持ちはわかります。

    「談合」とか「示し合わせた」とか、書かれておりますが
    そう感じるのはご自由ですが、
    そのようにお感じになられるのであれば、人に聞く前に
    あなたご自身がフリージャーナリストになられて
    直接自分の目で確かめてはいかがですか?
    言葉の達者なあなたが首相にインタビューされれば、
    その雰囲気にあがることなく歴史に残る素晴らしいご質問をなされることでしょう。
    藤沢様の力量に大いに期待いたします。
    人にものを聞けば、なんでも教えてもらえると思うのは間違いだとは藤沢様もご承知でしょうが
    最初から、答えを決めうちしたような聞き方をするのであれば、
    今後一切お答えしません。

    メディアはいろんな形でお金で情報をやりとりすることです。
    得る情報の質も、消費者が選択できます。
    選択のセンスは、利用者自身の問題です。
    メディアに不満がある方は、そもそもメディアなぞに頼らずに、直接ご自身で確かめることをお薦めします。

  4. 別件ですが、
    当砦の9月2日の記事のコメント欄がなかなか興味深い状況になっております。
    観戦武官の方はチェックされてはいかがでしょう。か

    なおこの戦いには「停戦」はなさそうです。

  5. かしわもちさん
    こんばんは。藤沢です。
    丁寧な対応で貴重なお話を頂き、有難うございました。

    森総理の話が出ましたので、悪くないタイミングかと思い質問させて頂きました。ご指摘の箇所は、質問の理由と背景みたいなものだったのですが、尋ねている以上、良い言い方では無かったですね。失礼を致しました。

    言われてみますと確かに不満があるという事ですね。何かもう少し工夫の余地もあるような気もするのですが、それがはっきりしない以上、一つの形という事だと思います。不満と批判は、期待と信頼の裏返しという事で受け止めて頂ければ助かります。

    ぶら下がり形式は、小泉総理に合っていたシステムなのだと思います。やはり運用なのでしょうね。何か言いたい事があるとか、話や切り返しが面白い人向きでしょうね。

    どうも有難うございました。また宜しくお願いします。

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