戦争をせずに大国に戻れた?

LINEで送る
Pocket

倉山塾では、普段どんな会話がなされているかを紹介。
以下、塾掲示板より私の発言をコピペ。

問題、というより、なぜこんな簡単なことに気付かなかったのか?

昭和40年代、中国は文化大革命の真っ最中で、国力を疲弊していた。
しかも共産陣営は中ソ論争で仲たがい。
アメリカもベトナム戦争の泥沼でもがき苦しむ。

ということは、佐藤内閣が本気で国防努力をしていれば、
戦争をせずに日本は大国の地位を取り戻せたのではないか???

8年もの長期政権を築いた佐藤栄作がこれをやろうとしたとき、
障害はありや?

自民党・・・あらかた政敵は死亡。超一強状態。
野党・・・数に数える必要なし。
大蔵省・・・そこまで強くないし、国防拒否症でもない。←村上孝太郎を見て思う。
マスコミ・・・サヨクだが、池田内閣の防衛政策はまったくと言っていいほど邪魔していない。どうにでもなる。

となると、内閣法制局は倉山塾ではおなじみの高辻正巳なのだが、彼とて総理大臣が本気になった時に、その政策を止められるほどの拒否権(Power of influence)はない。

結局、
「佐藤内閣で本気の国防努力をしていたら、日本は戦争をせずに大国に戻れた」
という命題が正しければ、
佐藤栄作その人が日本の大国化を阻止した、という結論になるのだが。