アベノミクスの是非を問う総選挙をしている。
こちらは、アベノミクスを続けられるかどうかの話。
経済学的な結論だけ言えば、10月末の追加緩和で増税の痛みが和らいだのは確か。
上半期を乗り切れば、明るい未来が見えてくる可能性が高い。
しかし、日銀政策決定会合では5対4の薄氷の勝利だった。
3月に追加緩和賛成派、6月に反対派の委員がそれぞれ変わる。
これが極めて重大だとだけは指摘しておく。
3月にデフレ派が入ったら、4対5だし、6月にも負けたら3対6。
1勝1敗なら互角だけど、3月に負けた場合は追加緩和がどうなるか。
二階某みたいにあれだけ景気が悪かった時に、「出口戦略を!」と言い出してた奴いたし。
逆に2連勝したら、6対3。かなり楽になる。1人、裏切り者が出ても金融緩和は維持できる。
こりゃ、ほとんどアメリカの最高裁判事みたいな重要性だわ。
本田先生、さすがに今回は注目しているらしい。
これまた先手を打って書いておく。
岩田副総裁は、黒田総裁以上のアベノミクスの中核。
二年前の発言を持ち出されて暴れられてもだが。
なお、岩田副総裁は辞めない意思を示したし、安倍首相も辞めさせないだろう。
とすると、日銀法改正するか?
「公約を守れ」という空気を作り出す奴が出る前に、くぎを刺しておく。