生命倫理の基本中の基本。
第一歩。
医療従事者は、すべての命を救うつもりで仕事をしなければならない。ただ命だけでなく、健康と人権にも配慮しなければならない。
ここまでが根本的な倫理。
しかし、第一歩があれば、第二歩もある。
現実には、すべての命を救うことはできないし、救おうとしたら余計に悲惨な結果になる。結局、救える命は経済(カネ)との兼ね合い。こうした矛盾に向き合うのが大人の態度。
日本最大の疫病神の尾身茂。一昨日は「9月も緊急事態だ!」、昨日は「東京は人の出を半分にしろ!」とか言い出している。
尾身はキジルシか?
と切り捨ててしまうのは簡単だが、そのキジルシに振り回され、多くのちゃんとした人までが振り回され、毒されている。じゃあ、ちゃんとした人の全員がキジルシになったかと言うと、そうでもない。少なくとも、キジルシ尾身を支持している人の全員がキジルシというのはありえない。仮に、社会全体が集団ヒステリーだとしても、そういう時こそ実は大半の人は内心醒めている。
だからこそ、なぜ尾身如きキジルシが一定の支持を受けるのかの原因を抽出すべきと、ふと考えた。
結局ゼロコロナって、生命倫理の第一歩の「すべての命を救いたい!」を突き詰めた結果なのは自明。ただし、これしか言わないと、ただのガキンチョ。
オトナならば、「でも無理だよ。金ないし」と現実で妥協する。それで救えない命もあるが、そうでないと社会が崩壊するので、妥協するのが大人。
ところが、コロナ禍でガキンチョの理屈がまかり通るようになった。大人に諭されないどころか、抵抗を受けない、反論する奴を認否人扱いして叩きのめせるので、ますますガキンチョの理論がまかり通る。
これが、この集団ヒステリーの正体。
で、私だって別に救える命をわざわざ見捨てろと言うつもりはない。金をかけなくてもできることはいくらでもある。少なくとも探すべき。
たとえば、医療の規制緩和。しかし、オンライン診療ひとつとったって医師会が死ぬほど抵抗し、認めた前会長の横倉さんは引きずりおろされた。
他にも、アビガンだって安倍前首相が去年の5月に「月内承認を」と言ったのにどうなった? 厚労省その他のサボタージュでは? 同じように、抗体カクテルはどうなった? アビガンにしても抗体カクテルにしても、医師と患者が合意したら使っていいんで、現場でリスクを取って戦っている医療従事者だけにしわ寄せが行く。そらあ、医療崩壊するだろうよ。
私、医療のことは専門外なんでその手のことは言わないし、意図的に専門用語を使わないようにしてきたけど、そしたら目の前の文字だけで判断する人間が大量発生して「あいつは何もわかっていない」とか言い出す。知ってて、言わないんだって。
だいたい、SNSで騒いでいる医者ども(特に岩田健太郎と手を洗う木下!)、一回でも医師会を命がけで批判したことあるのか?あるんなら何回した? どれくらいした? いままでお前らがしてきた批判の何倍、医師会を批判した?
医療崩壊が大変なら、悠々、夏休みをとってる医師会こそ批判すべきだろう。私だって知ってるくらいなんだから、連中や厚労省その他のサボタージュの事例、いくらでもあげられるだろう?そういう根本原因こそ批判すべきで、国民に不可能な努力を強いるなどお門違いも甚だしい。
結局、表立っては医師会の批判する勇気が無いくせに、一般人を素人呼ばわりする卑怯者だな。
繰り返す。SNSで騒いでいる医者ども(特に岩田健太郎と手を洗う木下!)。自粛をしない、できない一般人を批判した回数の何倍、そして命がけで医師会を批判したか?
さて、医師会のパシリの西村康稔。
昨日は「外に出ないで」「救える命が救えなくなる」「医療崩壊が迫る」と絶叫。
そして今日は靖国神社参拝。
じゃあ、分科会の提言など、無視して何が悪い?
というか西村、お前が大臣どころか国会議員を辞めていないのが、日本が文明国でない証拠だ。