最初に結論を言う。
今回ばかりは創価学会・公明党
さんのお怒りは御もっとも。
連立を組み野党の時も同一歩調をとってきた仲間の自民党が、自分らの宿敵の共産党と組んだら、そら腹が立つだろう。
まさか自民党も「共産党と組んだって創価学会・公明党さんは許してくれるだろう」とか舐めたことを考えていたのなら、政治家以前に社会人としてヤキが回ったとしか言いようがない。
本来ならば、総裁や幹事長が止めなきゃいけない動きだが、
官邸が動いた形跡はないし、むしろ谷垣幹事長は積極的に推進していた。
実は政治の世界では「筋を通す」と言うことは大事で、田中派や竹下派の強さもそこにあった。筋を通せない、というのは政治家としての弱みになるので、金丸信や梶山静六(菅官房長官の師匠)はそこを突きまくって、あまたの政争を勝ち抜いてきた。
さあ、タダではすまないな。
安倍さんも国会対策では橋下さんの協力が必要なのだから、
おかしな動きをした連中にヤキを入れなきゃ、政権の求心力が落ちるだろう。
特に菅官房長官なんて、「大阪自民党の動きは理解できない」とまで明言していたのだから、メンツを潰され続けた格好になる。
こんなことでけじめをつけない安倍内閣が、他の何をできると言うのか。
今回、共産党との同盟に走った連中、一人残らず自民に入り込んだ偽装保守の共産主義者なのだから。粛清あるのみ。
激動の足音が聞こえてきた。
一般に伝わるかどうかはわからないけど、ここから日本政治は激動する。
間違いない。
今起きていることの意味は、X月にはわかると思う。
私は夏の安保国会の最中から「11月に政局が動く!」と言い続けてきたが、実はこれは維新(橋下系か松野系かは言わない)の某議員の見識に大いに依った。
これも昨年末の総選挙の時から言い続けたが、来年夏の参議院選挙こそ日本の運命を決める選挙になる。
もちろん争点は消費増税。来年夏に10%を決定したら、間違いなく日本経済は死ぬ。
そして多くの日本人が死ぬ。弱い奴から順番に。
だから死にたくない奴は、倉山塾に入って必死に勉強してほしい。
世の中で何が起きていて、自分が何をすべきかを。
さて、今回の大阪の選挙は、自民党、というより大阪自民党の惨敗だった。
橋下維新が大勝したというより、非維新(実態は自民と共産)が大敗した、というのが正確なところ。
橋下陣営は
「徹底的に共産党と組んだ自民党のいかがわしさを批判した」
と述べているがその通り。
橋下維新憎しで共産党と組むなど、学力が低いとしか言いようがない。
共産党やシールズの兄貴団体のSADLと組んだ自民党には、
大阪民主党すらドン引きしていたほど。
結果の為には手段を選ばずと言うが、共産党と組んで結果を出せると思ったのなら論理力が足りない。また、共産党と組んで得票が増えると思ったのなら計算力が足りない。
大阪の特殊な政治事情が一発でわかる図がある。
橋下維新>公明>>(越えられない壁)>>>>>>自民>共産>民主
この力関係がわからないと、大阪政治はわからない。
ついでに
公明>自民+民主
という図式もある。
はっきり言えば、橋下は公明党とさえ話をつければ何も怖いものは無い。
今回の結果で明らかだが、
橋下維新>自民+共産+民主
でもある。
って、別に今に始まったことじゃなくて、橋下が勢力を持つに至った2010年ころからそうなので。
この程度の力関係を理解していなかったとしたら大阪自民党と谷垣執行部は政治の素人だったのか、それとも他に別の理由(共産主義者が大好きとか意味不明な理由?)があるのかしらないが。
巷間言われているのは、「大阪の利権構造を壊そうとする橋下に対し既成勢力が結集した」とのことだが、よくわからない。仮にそうだとしたら、有権者に見捨てられて当然では?
自民は本気で維新に勝ちたかったら、公明党との同盟をしっかり固め、国政と同じように戦えばよかっただけでは?
それを勢力として弱い共産党との同盟に走ったら負けるに決まっているではないか。なんで強い公明党を斬って、弱い共産党と組んだのか、理解できない。
そして、苦笑いするしかないのがこの人。
二階氏、自民劣勢で大阪府連に激怒「常日ごろの大阪の選挙活動どうなっているか」