扶桑社さんの企画で、有田芳生参議院議員と対談しました。
こういう話を聞くと、「倉山はあっち側に行くのか?」と決めつける人がいるでしょう。
そんな人には、一言だけ先にお返ししておきます。
古谷ツネヒラじゃあるまいし!
それでも納得しない人は、保守言論界で私より言論の正当性を一貫させた人のお名前を挙げてください。そんな人、いたとしても私の味方の人でしょ?
むしろ今回の話は逆で、有田さんがこちらの舞台に上がっていただいた話です。
扶桑社さんから『保守とネトウヨの近現代史』を献本させていただいたところ、丁重なお礼を担当にいただき、ツイッターで宣伝していただいたので、『週刊SPA!』が企画を申し込んだところ、快くお受けいただきました。
対談場所が扶桑社という以外は、有田さんにとってすべてアウェーの環境で、「事前質問提出不要」「どの媒体でも可」とのお申し出でお受けいただきました。対談は予定より30分長く、90分に及びました。
ありがとうございます。
その模様は、来週20日(火)発売の『週刊SPA!』で記事になり、後日『日刊SPA!』にも掲載されます。
chくららでは、18日と25日の前後編で、ノーカット(予定)で配信します。
私はかつて有田さんを批判したこともあり、意見が違うのは前提です。意見の違いを戦わせる企画ではありません。立場の違いは前提です。
しかし、立場が違っても共有できる事実はあります。少なくとも事実誤認に基づいて批判し合うのは不毛ですので。
少し対談の内容をお話しすると、今の言論界は「ネトウヨ」「パヨク」と宗教戦争の如く罵り合っている。宗教戦争では、敵(立場の異なる者)と犯罪者(道徳的悪)の区別がつきません。しかし、グロティウスが「相手が敵になったとて犯罪者になった訳ではなかろう」と国際法を説いた意味で、私は言うなればウェストファリア主義者です。
保守業界では、強姦・DV・痴漢・横領・ネットワークビジネス・選挙に立候補させて寄付金をとりっぱぐれたら検察に売り飛ばす等々の所業をやっていても、「あの人は保守だから」の一言で問題にしない風潮がありますが、そういう風潮に一度も加担したことが無い人からの批判は甘受します。プロアマ問わず。
番組配信と発売日を乞御期待。