「第二次世界大戦の勝者は誰だったのか?」カテゴリーアーカイブ

第二次世界大戦の勝者は誰だったのか?(7)―ソ連の場合

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戦争目的。
その一 東欧の赤化=完全成功!
その二 満洲の獲得=北朝鮮までもらいました!
    スターリン存命中は、毛沢東は忠実な手下。

 か、完勝ですな。
 ウェデマイヤーレポートの日本語版は『第二次大戦に勝者なし』との題名なのですが、内容は「第二次大戦の勝者はソ連だけだ」です。

 でも、1922年の正式建国の段階では、日英・日英米・日独・日英米独と、ありとあらゆる挟撃の可能性に怯えねばならなかったのです。
 逆に言えば、最大の敵である大日本帝国は滅びようがない状態だったわけです。
 どうやれば、日本がみっともない滅び方をして、ソ連が地球の半分を手に入れられるのか。。。ちょっと視点を変えて、スターリンの思考を時系列で追ってみましょう。

1917年 ロシア革命と同時に干渉戦争。
 ひたすら耐えるしかない。弱い奴から各個撃破!をやったのは政敵のトロツキーだとは内緒。
1922年 同じように孤立してるドイツと組もう!ラパロ条約。
 レーニン死亡、政敵を暗殺&粛清し、独裁確立!
 どうでもいいが、米国が日英同盟に同時に喧嘩を売っている。
 ありがたやありがたや。孤立しているのは我が国だけではなくなった。
 というか、日英米ソのすべての大国が孤立!夢のような局面!
1925年 日本に国家承認してもらう。ひとまず安心。国力増強!
 その気もないのに「バイカル以東は日本がどうぞ」とか友好姿勢を示した甲斐があった。
 ついでに世界中にスパイを放つ!
1929年 訳もわからず喧嘩を売ってきた張学良を制裁!
 とりあえず排外運動を日本に向けさせる。
1931年 満洲事変。日本、電光石火で満洲を獲得。勢力圏の北満を奪われる。
 しかも駐ソ大使の廣田弘毅とか言う奴が恫喝してきた。
 とりあえず、日本軍は万全でこちらは準備できていないので、中立宣言。
 国際連盟が何を言ってきても他人のフリ。
 尾崎君には上海で地道に組織作りからはじめてもらおう。
1933年 ドイツにヒトラー政権。なんか敵対的。ヤバイ。
 ところがアメリカのF・ローズベルトが国家承認してきた。カモネギ状態!
 なんか仲良くできそう。(こちらの都合どおりに。)
 これを期にホワイトハウスを赤く染めてしまおう!
1936年 中国大陸では蒋介石が手下の毛沢東を追い出しそう!
 よし。蒋介石を監禁してしまえ!(西安事件)
 ついでに国共合作だ!排日一色!
1937年 日本が蒋介石と戦をはじめた!どんどん煽れ!
 国民党に入り込ませたスパイと日本の近衛政権に入り込ませたスパイは全力支援だ!
1939年 大陸で泥沼の日本なら勝てるだろうと思ってノモンハンを始めたら、ヤバ イ。。。赤軍の元帥は皆殺しにしたところだった。。。仕方がない。唯一残ったジューコフ君!
 後は任せた!(やってることはひたすら物量作戦)
 と思っていたら、ヒトラーが和平を提案。えーい!乗ってしまえ!とポーランド分割。
 極東の方は、何だか東郷とかいう大使が、向こうから譲歩してくれた。めでたしめでたし。
1940年 ヒトラーが西欧を席巻している!いざ火事場泥棒!
 バルト三国は楽勝。フィンランドは意外と手ごわかった。。。
 国際連盟から侵略者として除名される?なんか痒いなあ。
1941年 日本が中立条約を提案してきた。渡りに船!これで英米を孤立させられる!
 と思っていたら、いきなりドイツが裏切り!えええええ?
 こんな時に日本に後ろを突かれたら。。。しかも国境に100万の軍隊が集結。超脂汗!
 と思っていたら、アメリカが日本を徹底的に挑発している。
 今こそホワイトハウス内の我が内通者の働き時だ!イギリスや中国のスパイもワシントンで動き待っているし。
 ということで、英米との結びつきを強めよう!
 やったあ!日独対英米の殺し合いが始まったあ!
 とはいうもののドイツ軍は手ごわい。
1943年 ドイツを我が領内から追い出した!
 チャーチルに発言権はないし、ローズベルトなど赤子の手をひねるように扱える。
 もはややりたいほうだいモード。
 とりあえず蒋介石を大国だと持ち上げておいて、毛沢東を支援。
 でも毛沢東も信用できないので、両方に保険をかけて置こう。
1944年 もはや追撃戦。
 東欧はもらったあ!
 というか、ローズベルトがくれたようなもの。
 もはや笑いが止まらん。
1945年 ドイツに勝った!
 次は日本だ!
 以上、地球の半分を獲得終了!

 敵ながら、すさまじい能力。ビスマルク級か。
 自分で書いててあきれてしまった。

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