帝国憲法物語〜第一章
若者たちの幕末維新〜なぜ志士たちは命を懸けたのか
木戸孝允が亡国のポーランドを見て嘆くところからはじまります。
「憲法が無ければ国が亡びる!」と。
自主憲法とは何か。自分の国の歴史・文化・伝統に基づく憲法である。悪意に満ちた国際社会において、真の“自主”を貫ける国とはどのような国か。強く、賢い国だけである。ニコロ・マキャベリ流に言えば、獅子の腕力と狐の知恵を兼ね備えた国、すなわち大国だけが自主を貫けるのである。少なくとも、奴隷の平和や家畜の安寧を貪っている国に、自主はない。自分の足で立ち、自分の頭で物を考え、そして自分の手で運命を切り開く意思と能力がある国だけが、自主を語る資格がある。つまり、国際社会の悪意を撥ね返せる国でならなければならないのである。
自主防衛なくして、自主憲法なし。平和憲法に慣れた日本人にとっては意外だろうが、冷厳な現実を語る。憲法は国家の生存の為、戦争で負けない為に存在する。憲法とは安全保障と不離一体なのである。
なぜ、憲法の本でこんなに涙が出るのか?
日本人が捨ててしまった贈り物
(PHP研究所)
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